
マレーシアの天空リゾート、ゲンティン・ハイランド|高原に広がるエンタメ天国
マレーシア・クアラルンプールから車でわずか1時間。熱帯の喧騒を抜けて標高約1,800メートルの高原地帯に現れるのが、「ゲンティン・ハイランド」です。ここは、“マレーシアのラスベガス”とも称される一大リゾート地。涼やかな気候のなか、カジノ、巨大ショッピングモール、アミューズメントパーク、さらには霧に包まれた山寺まで、ありとあらゆる魅力がぎゅっと詰まっています。
ケーブルカーで空中散歩「Awana Skyway」

ゲンティン・ハイランドへのアクセス手段として最も人気が高いのが、麓のAwana Stationから出発するゴンドラ「Awana Skyway」。全長約3.4km、所要時間およそ10分の空中旅では、熱帯雨林の緑と谷間に広がる雲海という、マレーシアならではのダイナミックな自然景観を堪能できます。
Awana Stationへはクアラルンプール市内から車で1時間半程度、バスや自家用車でAwana Stationまで移動し、ゲンティンハイランドまでゴンドラで向かうのが最もポピュラーなアクセス方法となります。
Awana Station へのアクセス
クアラルンプール市内から車で約1時間半
Awana Stationには大型駐車場(有料)とバスターミナルが併設されており、自家用車・長距離バスのいずれにも対応
Go Gentingバスなどの公共交通機関も利用可能
ゴンドラの特徴|快適&絶景
全キャビン冷房完備で、快適に移動可能(最大定員10名)
グラスフロア(透明床)仕様のゴンドラも一部あり、足元まで透けるスリリングな体験が可能
車椅子やベビーカーも利用可能(バリアフリー対応)
山の斜面を縫うように滑空するような感覚は、まさに“空を飛ぶアトラクション”。子どもから大人までワクワクできる移動手段です。
途中下車できる「Chin Swee Station」
途中には「Chin Swee Station(清水駅)」があり、ここで下車すれば霧に浮かぶ名刹・清水洞窟寺院(Chin Swee Caves Temple)を訪れることができます。階段を上って徒歩で寺院にアクセスするため、動きやすい靴がおすすめです。
運行時間・料金情報(2025年時点)
運行時間:7:00~24:00(年中無休・天候により変更あり)
所要時間:片道約10分
チケット料金(片道):
通常キャビン:RM11
ガラスフロアキャビン:RM32
購入方法:
現地チケットカウンターまたは券売機
オンライン予約(混雑時期は事前購入推奨)
「Awana Skyway」は、単なる移動手段ではなく、旅のハイライトとなる空中アクティビティ。山頂に広がるResorts World Gentingやテーマパークへ向かう前から、すでに非日常の世界が始まっています。
手軽に乗れて、絶景とスリルが同時に楽しめるこのケーブルカーは、ゲンティン観光の必須体験と言えるでしょう。
雨の日も安心!全天候型の「Skytropolis Indoor Theme Park」

「Skytropolis Indoor Theme Park」は、Resorts World Genting内のFirst World Plazaに位置する、東南アジア最大級の屋内テーマパークです。約37,000平方メートル(400,000平方フィート)の広大なスペースに、20以上のアトラクションが設置されており、家族連れからスリルを求める若者まで幅広く楽しめます。
アトラクションの種類
アトラクションは「ファミリー」「アドベンチャー」「スリル」の3カテゴリに分かれており、年齢や好みに応じて選べます。例えば、子ども向けの「ロイヤル・カルーセル」や「コッパー・エクスプレス」、中程度のスリルを楽しめる「スカイ・タワーズ」や「パワー・サージ」、絶叫系の「スピン・クレイジー」や「ブー・ブー・バンプ」など、多彩なライドが揃っています。
営業時間とアクセス
通常の営業時間は午前10時から午後10時までですが、2025年5月29日から6月9日までは特別に午前10時から深夜0時まで延長されています。
「Skytropolis」は、SkyAvenueモールやFirst World Hotelと直結しており、ショッピングや食事の合間に立ち寄るのにも便利です。また、Awana SkyWayのゴンドラを利用すれば、麓からのアクセスも快適です。
ハリウッドの世界に飛び込む「Genting SkyWorlds テーマパーク」
2022年に正式オープンしたGenting SkyWorlds(ゲンティン・スカイワールズ)は、標高約1,800メートルのゲンティンハイランドにある屋外型の大規模テーマパーク。20世紀スタジオとのパートナーシップによって誕生し、『アイス・エイジ』『リオ』『ナイト ミュージアム』など、ハリウッド映画の世界観を忠実に再現しています。
最新のライド・演出技術を駆使したアトラクションが揃い、子ども連れ、カップル、スリル好きの大人まで、あらゆる層が楽しめる構成になっています。
映画の世界を巡る9つのテーマゾーン
園内は9つのユニークなテーマゾーンに分かれており、それぞれ異なる物語の世界観を体験できます。
Studio Plaza:パークの玄関口。映画の世界へのワクワク感を高めるアートデコ調のエントランス。
Eagle Mountain:スピード系ライド「Mad Ramp Peak」が目玉。バイク型ライドでスリル満点。
Central Park:人気映画『ナイト ミュージアム』の世界が広がり、プロジェクション演出も魅力。
Rio:『リオ』のカラフルな街並みとパレード風ライドが楽しいファミリー向けゾーン。
Ice Age:『アイス・エイジ』の氷の世界。水上ライドなどで涼しくアクティブに楽しめます。
Andromeda Base:SF好きにおすすめのゾーン。重力体験系ライド「Terraform Tower Challenge」がスリル満点。
Liberty Lane:アメリカのレトロな街並みを再現。カフェやフォトスポットが充実。
Robots Rivet Town:アニメ『ロボッツ』をテーマにしたキッズ向けエリア。安心して遊べるミニライド多数。
Epic:映画『エピック』の幻想的な森の世界。自然とファンタジーが融合する癒し系ゾーン。
代表的なアトラクション
Mad Ramp Peak – Full Throttle Racing:映画さながらのバイク型コースター。時速60kmで急旋回!
Epic Voyage to Moonhaven:穏やかなボートライドで幻想的な森を探検。
Sid's Rock 'N' Slide:アイス・エイジの氷山をすべり降りるファミリー向けのウォーターライド。
写真映えスポットも充実
映画の名シーンを再現したセットやキャラクター像が多数設置されており、どこで撮ってもSNS映え間違いなし。キャラクターのグリーティングも随時開催されています。
営業時間とチケット情報
営業時間:10:00~18:00(天候により変動あり)
チケット:公式ウェブサイトで事前購入可能。混雑期はオンライン予約がおすすめ。
スマートバンド導入:園内では「VQ(Virtual Queue)」システムにより、スマートフォンやバンドでアトラクション予約が可能。待ち時間を有効に使えます。
アクセス
Genting SkyWorldsは、SkyAvenueモールおよびFirst World Hotelと直結しており、買い物や食事の合間にも立ち寄りやすい立地。ふもとからは「Awana SkyWay」ゴンドラで約10分でアクセス可能です。
アジア最大級のカジノ「Resorts World Genting」
標高約1,800メートルに位置するゲンティン・ハイランドは、マレーシアで唯一合法的にカジノが運営されている特別な場所。その中心にあるのが、アジアでも屈指の規模を誇るカジノリゾート「Resorts World Genting」です。
マレーシア唯一の合法カジノ
Resorts World Gentingは、政府公認の唯一のカジノ施設として、世界中のカジノファンから高い支持を受けています。広大な敷地内には複数のカジノエリアが点在し、ビギナーからVIPまで幅広い層に対応しています。
主なカジノエリア
SkyCasino|カジュアル&開放的なカジノ体験
場所:SkyAvenueモール内(ショッピング・グルメと直結)
特徴:天井が高くモダンなデザインで、明るく開放感のある空間
ゲーム内容:
スロットマシン
ルーレット、バカラ、ブラックジャックなどのテーブルゲーム
電子テーブルゲーム(ETG)エリアも充実
観光の合間に立ち寄りやすく、カジノ初心者にも優しい雰囲気です。
Genting Grand Casino|格式高い上質な空間
場所:Genting Grand Hotel内
特徴:落ち着いた照明と重厚感のある内装、ホテル直結で利便性抜群
ゲーム内容:
VIPルームあり
プライベートテーブルで静かにプレイしたい方にも最適
専属スタッフによるホスピタリティも評価が高い
営業時間
24時間営業(年中無休)
出入り自由(ただし21歳以上のマレーシア国民は入場不可)
外国人観光客はパスポート提示で入場可能
ドレスコードと注意点
SkyCasino:カジュアルな服装でOK。ただしビーチサンダルやタンクトップは避けた方が無難です。
Genting Grand Casino:スマートカジュアル以上推奨。Tシャツや短パンは不可のことも。
霧に浮かぶ神秘の寺「清水洞窟寺院(Chin Swee Caves Temple)」

標高1,400メートルの山腹に佇む「清水洞窟寺院(Chin Swee Caves Temple)」は、ゲンティン・ハイランドの喧騒から少し離れた、静寂と信仰の空間。霧に包まれることも多く、“天空の寺”とも称される神秘的なスポットです。
寺院の概要|中国仏教と道教の融合
この寺院は、中国仏教と道教の信仰を融合した霊廟として1970年代に建立され、ゲンティン創設者であるリム・ゴー・トン(Lim Goh Tong)氏が個人的に信仰した清水祖師(Qingshui)を祀っています。
本殿や九重塔には伝統的な中華建築の意匠が施され、山岳信仰や来世観を色濃く反映しています。
見どころ
・九重塔(Pagoda)
朱塗りの塔は寺院の象徴。展望エリアからはゲンティンの雄大な山並みや雲海を一望できます。特に早朝や雨上がりは、塔の背景に霧がかかり幻想的な風景が広がります。
・天国と地獄のジオラマ
境内の一角には、仏教の輪廻転生・因果応報の教えをわかりやすく伝えるジオラマが設置されています。「天国」では善行を積んだ者が幸せに暮らす様子が、「地獄」では悪行の報いとしての刑罰が、ややグロテスクに描かれており、信仰教育的な意味合いも強い展示です。
・洞窟内の祭壇と回廊
山の岩肌をそのまま活かした洞窟内の祈りの空間も特徴的で、蝋燭の明かりが静かに揺れる中、訪れる人々は静かに手を合わせています。
写真映えスポット
九重塔を見上げる構図
ジオラマ展示の色鮮やかなパネル
霧がかかる回廊からの山々の眺望
願い事を書いた赤いリボンが木々に結ばれた「願掛けエリア」
アクセス情報
所要時間:ゲンティン中心部(SkyAvenue)からシャトルバスで約15分
バスの発着場所:SkyAvenueモールのバス停
その他アクセス:Awana SkyWayの中間駅「Chin Swee Station」で下車して徒歩も可能(階段あり)
バスの本数は限られているため、時間に余裕を持って訪問するのがおすすめです。
注意点とマナー
静かな祈りの場ですので、大声や喫煙は禁止
地獄ジオラマは一部刺激的な描写があるため、小さなお子様連れはご注意を
入場無料、寄付歓迎
マレーシアで唯一の“涼しい”リゾートで非日常体験を
年間を通じて気温は15~22度前後と過ごしやすく、熱帯のマレーシアでは珍しい避暑地でもあるゲンティン・ハイランド。ショッピングにエンタメ、スピリチュアルな体験まで、多彩な魅力が凝縮されたこの場所は、短期旅行でもしっかり満足できるスポットです。
クアラルンプールから日帰りも可能ですが、ぜひ1泊して、幻想的な夜景と星空の下で、非日常のひとときを堪能してください。