
クアラルンプールから日帰りも!ポートディクソンで過ごす癒しのビーチリゾート旅
マレーシア・ネグリスンビラン州に位置する「ポートディクソン(Port Dickson)」は、クアラルンプールから車でわずか1時間半という好アクセスで、地元の人々からも愛される人気のビーチリゾートです。美しい海と自然、家族で楽しめるアクティビティ、さらに歴史を感じるスポットまで、幅広い魅力がぎゅっと詰まったポートディクソンの旅をご紹介します。
ポートディクソンへのアクセス|移住者にも便利な交通手段まとめ
マレーシアの人気ビーチリゾート、ポートディクソンはクアラルンプールから車で約1時間半。週末のリフレッシュや小旅行に最適なスポットです。ここでは、移住者や長期滞在者に便利なアクセス方法を紹介します。
車・レンタカーで快適移動
クアラルンプール中心部からポートディクソンまでは約84~106km。自家用車やレンタカーでの移動が最も自由度が高く、所要時間は約1時間15分~1時間45分程度です。高速道路を使えばスムーズにアクセスでき、荷物が多い場合や家族連れにもおすすめです。
公共交通機関を利用する場合
KLセントラルからセレンバン行きのバスに乗り、セレンバンでポートディクソン行きのローカルバスに乗り換えるルートが一般的です。ただし乗り換えが必要なため、移動時間は約2時間前後かかります。費用はリーズナブルですが、時間に余裕がある方向けです。
タクシー・ライドシェア(Grab)の利用
直接目的地まで行けるタクシーやGrabは便利ですが、料金はRM140~RM170程度とやや高め。所要時間は車とほぼ同じ1時間15分~1時間30分です。快適で時間を節約したい場合におすすめです。
空港からのアクセス
クアラルンプール国際空港(KLIA)からのアクセスもタクシーやGrabが主流。所要時間は約1時間、料金はRM80~RM100程度です。空港から直接ポートディクソンへ向かう場合に便利です。
ポートディクソン内の移動手段
現地ではレンタカーやバイクの利用が一般的。Grabも利用可能なので、観光地やレストランへのアクセスに困ることはありません。目的に応じて自由に移動手段を選べます。
透明度の高い海を満喫|ポートディクソンのビーチ巡り

クアラルンプールから車でわずか1~1.5時間。週末トリップの定番として人気のビーチリゾート「ポートディクソン(Port Dickson)」は、遠浅の海と静かな砂浜が魅力です。透明度の高い海でリフレッシュしながら、自然と触れ合えるスポットが点在しています。
ブルーラグーン(Blue Lagoon)|シュノーケリングと自然観察が楽しめる静かな入江
ポートディクソンの南端に位置する「ブルーラグーン」は、観光客よりも地元の人に親しまれる穴場ビーチ。白い砂浜が広がる小さな湾は波が穏やかで、子ども連れにも安心です。干潮時にはサンゴ礁や岩場が現れ、小さな魚やカニなど海の生き物を観察できるのも魅力。
シュノーケリングやピクニックを楽しむのにぴったりで、日陰を確保するなら早めの到着がおすすめです。
また、近隣にはマレーシア随一の渡り鳥観察スポットとして知られる「タンジュン・トゥアン森林保護区(Tanjung Tuan Forest Reserve)」もあり、軽いハイキングで灯台まで登れば、海を一望する絶景が待っています。
パンタイ・カハヤ・ネゲリ(Pantai Cahaya Negeri)|ラバーズ・ブリッジと夕日が名物
もうひとつのおすすめスポットが「パンタイ・カハヤ・ネゲリ」。広々とした白砂のビーチと、桟橋のように海へと続く「ラバーズ・ブリッジ(Lover’s Bridge)」がシンボルです。
夕暮れ時になると、海に沈む夕日とシルエットになる橋の景色が重なり、フォトジェニックな瞬間に。カップルやファミリー層に人気で、インスタ映えスポットとしても注目されています。
週末や祝日には、地元の屋台が並び、焼きトウモロコシやフライドチキン、ココナッツジュースなどのローカルグルメも楽しめます。人出が多くなるため、駐車場は早めに確保を。
家族旅行にぴったり|動物とふれあう&体験型施設
ポートディクソンは、美しいビーチだけでなく、子どもも大人も楽しめる体験型施設が充実しているのも魅力。特にファミリー旅行には、動物とのふれあいやアート体験ができるスポットが人気です。
ダチョウとふれあえる!PDオーストリッチショーファーム
「PDオーストリッチショーファーム(PD Ostrich Show Farm)」は、ポートディクソン郊外に位置する動物ふれあい型の牧場施設。主役はもちろんダチョウですが、他にも馬、ヤギ、ウサギ、カメ、七面鳥などさまざまな動物と触れ合えます。
・ダチョウへの餌やり体験
・子ども向けポニーライドやミニジープ乗車体験
・広々とした芝生エリアでのんびり過ごすピクニックも可能
体験型アクティビティが充実しているため、子どもにとって学びと遊びの両方が叶うスポットです。動物と触れ合うのが初めての子どもにもぴったり。週末やスクールホリデーにはやや混雑するので、午前中の訪問がおすすめです。
雨の日も安心!Alive 3Dアートギャラリー
ビーチリゾートながら、雨の日にも楽しめる屋内施設が「アライブ3Dアートギャラリー(Alive 3D Art Gallery)」。館内には50点以上のトリックアート作品が展示されており、立体的な絵画と一緒に写真を撮ることで、自分が絵の一部になったような面白い写真が撮れます。
・恐竜に追いかけられるシーン
・サメの口に飛び込む瞬間
・空中ブランコに乗っているような錯覚アート など
撮影スポットごとに立ち位置のガイドもあるため、初めての人でも安心。家族みんなでわいわい盛り上がれる、ユーモアあふれる屋内レジャー施設です。
歴史と自然を感じるハイキング|灯台と要塞跡を巡る
海だけでなく、自然や歴史に触れる体験を楽しみたい人におすすめなのが、タンジュン・トゥアン(Tanjung Tuan)でのハイキング。ここはマレーシアで唯一の沿岸熱帯雨林が保護された森林保護区で、都市の喧騒を離れてリフレッシュできる静かな自然エリアです。
タンジュン・トゥアン森林保護区とラチャド岬灯台
ハイキングのハイライトは、16世紀にポルトガル人によって建てられた「ラチャド岬灯台(Cape Rachado Lighthouse)」。鬱蒼とした熱帯林の中を歩き、階段を登った先にある白亜の灯台は、歴史的にも貴重な建造物です。
灯台の展望ポイントからは、マラッカ海峡を一望する絶景が広がり、晴れた日にはインドネシアのスマトラ島が見えることも。春には猛禽類の渡りルートとしても知られ、バードウォッチングの聖地としても愛されています。
・入場料はRM1~RM3程度(地元自治体による管理)
・登山道は整備されていますが、滑りにくい靴がおすすめ
・朝の時間帯は涼しく、動植物の観察にも最適
自然保護エリアとしての役割も担っており、教育目的の自然散策にもぴったりの場所です。

錫鉱業の歴史を学べる「ルクト要塞と博物館」
ポートディクソン中心部から車で15分ほどの内陸部には、19世紀に建てられた「ルクト要塞(Kota Lukut)」の遺構があります。ここはかつてスラタン(王族)の統治下にあった錫鉱業の拠点であり、要塞跡には砲台や石垣の一部が残されています。
隣接するルクト博物館(Lukut Museum)では、当時の軍事的な遺物や、地元に暮らしていた民族の生活文化に関する展示が見られます。英語とマレー語の解説があり、地元の歴史をより深く知ることができます。
・入場無料
・要塞跡地には遊歩道と見晴らし台もあり、写真スポットとしても人気
・比較的空いており、落ち着いて見学できます
旅の締めは絶品シーフード|海辺のレストランで夕食を
ポートディクソンの旅の最後は、海辺のレストランでゆったりとしたディナータイムを。新鮮なシーフードをふんだんに使ったマレー料理は、地元の人々にも観光客にも愛されており、南国ならではの味覚体験が楽しめます。
人気のローカルレストラン「Restoran Pantai Ria」
海沿いにある「Restoran Pantai Ria」は、波音をBGMにしながら食事ができる人気店。ローカル感あふれるオープンエアの空間で、気取らず本格的なシーフードを堪能できます。おすすめは以下のようなマラッカ地方の伝統料理。
アサム・プダス(Asam Pedas):タマリンドの酸味と唐辛子の辛みがきいた煮込み料理。魚(通常はレッドスナッパーなど)を使ったピリ辛スープはご飯との相性抜群。
チリクラブ(Chili Crab):濃厚な甘辛ソースで炒めたカニ料理。殻ごと豪快に食べるのが現地流。
イカのバターフライ(Butterfly Squid)やホタテのバターガーリック炒めも定番人気。
ビールや冷たいココナッツジュースと一緒に楽しめば、南国の夜が一層贅沢な時間に変わります。
夕暮れ時がおすすめ|海に沈む夕日とともに
レストランは夕方18時頃から混み合い始めるので、日没前の17時台の訪問がおすすめ。西向きの海岸に面しているため、水平線に沈む夕日を眺めながらの食事は、旅の締めくくりにふさわしい感動的なひとときです。
宿泊なら海上ヴィラに泊まりたい|人気のレクシス・ハイビスカス

ポートディクソンは日帰りでも十分に楽しめますが、せっかく訪れるなら1泊してゆったりと過ごすのがおすすめ。なかでも圧倒的な人気を誇るのが、「レクシス・ハイビスカス・ポートディクソン(Lexis Hibiscus Port Dickson)」です。
ハイビスカスの花の形をした海上リゾート
このラグジュアリーリゾートは、上空から見るとマラッカ海峡に浮かぶハイビスカスの花のような美しい配置が特徴的。水上ヴィラと本館のタワー棟が花びらと花芯のように広がるユニークな設計で、フォトジェニックなリゾートとして世界的にも注目されています。
全室プール&サウナ付きのプライベート空間
レクシス・ハイビスカスの魅力は、全客室に専用プールとスチームサウナが完備されていること。ヴィラタイプの部屋はすべて海上に建てられており、テラスからは水平線に沈むサンセットが楽しめます。
・カップル向け:海を一望できるプールでのんびり過ごすロマンチックな時間
・ファミリー向け:プライベート空間で安心して子どもと一緒に水遊び
・友人グループ:2ベッドルームヴィラで贅沢なシェアステイも可能
また、館内にはレストラン、スパ、カヤックやジェットスキーといったマリンアクティビティも充実しており、1日中リゾート内で過ごすことができます。
フォトジェニックな農園体験|ドラゴンフルーツファームを訪ねて
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ポートディクソンから車で約30~40分、セパン近郊にある「HLドラゴンフルーツエコファーム(HL Dragon Fruit Eco Farm)」は、南国らしい果物“ドラゴンフルーツ”をテーマにした体験型農園。ビーチや灯台散策とはまた違った楽しみが広がります。
世界最大級のドラゴンフルーツ建築と熱帯果実の森
園内にはギネスにも登録された直径9メートルの巨大ドラゴンフルーツの模型がそびえ、インパクト抜群。観光客向けに整備された果樹園では、「レッドルビー」「ピンクルビー」「イエローキング」「ハニー・ホワイト」の4種の品種を見学可能です。夜にしか咲かない“月下美人”のような花の観察や人工授粉の様子など、ドラゴンフルーツの意外な一面にも触れることができます。
フレッシュな果物と体験プログラム
ガイド付きツアーでは、果物の育成や収穫の工程を楽しく学びながら園内を巡ります。セルフ散策プランもあり、気軽に農園内を自由に歩くことも可能です。
大人(12歳以上):RM 30
子ども(6~12歳):RM 20
シニア(60歳以上):RM 25
家族パッケージ(大人2名+子ども2名):RM 80
旬の時期(7~9月)には、フレッシュなドラゴンフルーツの試食・購入も可能。お土産にも最適です。
ドラゴンフルーツ尽くしのカフェでひと休み
併設された「HL Restaurant & Café」では、ドラゴンフルーツを使った創作料理が味わえます。定番のスムージーやフレッシュジュースはもちろん、カレー風味のブレッドやナシレマッなど、見た目もユニークなメニューが揃います。
ジャンボ・カレーパン(RM30)
ドラゴンフルーツ・ナシレマッ(RM18.90)
スムージー&ジュース(各RM15.90~)
ピンク色の果実とミスト演出のドリンクは、SNS映え間違いなし。
ポートディクソンの海の世界を無料で体験|Pusat Ikan Hiasan

Pusat Ikan Hiasan(ポートディクソン装飾魚センター)は、マレーシア漁業省(Department of Fisheries Malaysia)が運営する水族館兼海洋保護施設で、ポートディクソンのテロック・ケマン(Teluk Kemang)ビーチの北端に位置しています。
開館時間と入場料
月~木曜日:午前9時~午後4時30分
金曜日:午前9時~正午12時15分、午後2時45分~午後4時30分(礼拝休憩あり)
土・日曜日:午前9時~午後4時30分
入場料は無料で、事前予約なしで訪れることができます。
展示内容と見どころ
海亀の孵化場:アカウミガメ、アオウミガメ、タイマイの赤ちゃんが育成されており、観察できます。
熱帯魚やサンゴ礁:クマノミ、カクレクマノミ、ヒトデ、ウミウシ、ウミヘビ、ウツボ、トゲウオなど、多彩な海の生物が展示されています。
研究・繁殖施設:海洋装飾魚やウミウシ、サンゴの研究・繁殖が行われており、教育的な要素も豊富です。
家族連れに最適
施設は清潔で、子ども向けの教育的な展示が充実しており、家族連れに特におすすめです。
海の生物や環境保護に興味がある方は、ぜひ訪れてみてください。
おわりに
都市の喧騒を離れ、美しい自然と心安らぐ時間を求めるなら、ポートディクソンは理想的な場所です。日帰りも、1泊2日でも楽しめるスポットが満載。次の週末は、ポートディクソンでのんびりとしたひとときを過ごしてみませんか?