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フェズ|迷路のような旧市街と職人文化が息づくイスラムの古都

千年の歴史が息づく、迷宮のような街・フェズ フェズはモロッコの中部に位置し、8世紀に建設されたイスラム世界有数の歴史都市です。フェズ・エル・バリ(旧市街)はユネスコ世界遺産に登録されており、その迷路のような細い路地や重厚な門、活気あふれるスーク(市場)は、まるで中世にタイムスリップしたかのような感覚を味わわせてくれます。マラケシュが観光都市として賑わう一方で、フェズはよりローカルで精神的、知的な空気が漂う「モロッコの文化首都」として知られています。

特徴(Features)

・世界最大級の車が入れない旧市街
フェズの旧市街(メディナ)は世界最大級の歩行者専用都市です。約9,000以上の細い通りが入り組み、地元の人も地図なしでは迷うほど。街歩きそのものが冒険になります。

・伝統工芸と学問の都
革なめし(タンネリ)で有名な「シュアラ・タンネリ」では、1000年以上変わらない製法で革を加工しており、色とりどりの染料に浸された皮革が風景に彩りを加えます。また、世界最古の大学「アル・カラウィーイーン大学」があり、イスラム学や天文学がかつて盛んに研究されていた学術都市としても知られます。

・モロッコ人の生活が息づく本物のメディナ
観光地でありながら、今なお多くの市民が暮らしており、パン屋、鍛冶屋、織物職人などが路地で働く姿を見かけます。飾らない日常風景が、旅人にリアルなモロッコを感じさせてくれます。

食事(Food)

フェズの料理はモロッコの中でも特に手が込んでおり、スパイス使いが繊細で豊かな香りが特徴です。

  • バスティーラ(Pastilla)
    ハト肉や鶏肉をスパイスとアーモンドで炒め、パイ生地に包んで焼いた甘じょっぱい料理。粉砂糖とシナモンがかかった独特な味は、一度食べると忘れられません。

  • タジン(Tagine)
    フェズではレモンとオリーブを使った「チキン・レモン・タジン」や、プルーンとナッツを合わせた「ビーフ・プルーン・タジン」が人気。どちらも土鍋でじっくりと煮込まれ、ホロホロと柔らかくなった肉の旨味が魅力です。

  • スパイスとミントティー
    スークの合間にはミントティーを片手に小休憩を。甘さと清涼感が混ざった味わいは、現地での食体験のハイライトになるでしょう。

アクセス(Access)

  • 空路:フェズ・サイス国際空港(FEZ)
    ヨーロッパ主要都市(パリ、マドリード、ミラノなど)から直行便があり、格安航空も多く利用できます。

  • 鉄道:カサブランカ・ラバト・マラケシュからのアクセス
    モロッコ国鉄(ONCF)が主要都市とフェズを結んでおり、例えばカサブランカからは約4時間。鉄道の旅も風景を楽しめる手段です。

  • バス:長距離バス(CTM・Supratours)も快適
    列車より本数は少ないものの、設備が整った長距離バスも観光客に人気。メディナ近くのバスターミナルに停車します。

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