
カサブランカから行くエルジャディーダ|ポルトガルの面影残る海辺の街
エル・ジャディーダは、モロッコの大西洋沿岸に位置する歴史ある港町で、カサブランカから南へ約100kmの場所にあります。ポルトガル統治時代には「マザガン(Mazagan)」と呼ばれており、16世紀に建設された要塞都市の名残が今も色濃く残っています。その美しい歴史的建造物群は2004年にユネスコ世界遺産にも登録されており、観光地としての注目度が年々高まっています。 エル・ジャディーダは、モロッコの喧騒から少し離れた落ち着いた雰囲気が魅力で、ローカルな空気を味わいながらゆったりとした時間を過ごしたい人にぴったりの町です。
特徴(Features)
1. 世界遺産「ポルトガル都市マザガンの遺跡」
エル・ジャディーダで最も有名な観光スポットは、16世紀にポルトガル人によって築かれた要塞都市マザガンの遺跡です。石造りの城壁、バスティオン、砲台、地下貯水槽(ポルトガル・システルン)は圧巻。特に貯水槽は光が差し込む幻想的な空間で、映画のロケ地としても利用されました。
2. 美しいビーチとマリンアクティビティ
町の周囲には広がる砂浜のビーチがあり、海水浴やサーフィン、乗馬などが楽しめます。特に夏の間はモロッコ国内からの観光客も多く訪れ、にぎやかな雰囲気に包まれます。
3. モロッコとポルトガル文化の融合
エル・ジャディーダは、イスラム文化とポルトガル文化が融合した独自の街並みが魅力です。アーチ状の門、ヨーロッパ風のバルコニー、イスラム様式の細密装飾が混在する風景は、他のモロッコの町とは一味違った印象を与えてくれます。
食事(Food)
エル・ジャディーダは港町であるため、新鮮な魚介類をふんだんに使った料理が豊富です。
グリル・フィッシュ(焼き魚)
地元のレストランでは、その日の朝に獲れたばかりの魚を炭火で焼いたシンプルな一皿が楽しめます。レモンを絞っていただくのが定番。セウタ風タジン(魚介タジン)
エビ、イカ、ムール貝などをトマトやスパイスとともに煮込んだタジンも人気。スパイシーでありながらも魚介のうま味が生きた一品です。ハリラやクスクスなどの定番モロッコ料理
もちろん、他の地域と同じくモロッコ料理の定番も楽しめますが、海の幸を取り入れたレシピが多く見られるのが特徴です。
アクセス(Access)
カサブランカから:
鉄道(ONCF)
カサブランカの「Casa Voyageurs駅」から電車で約1時間半~2時間。エル・ジャディーダ駅から旧市街まではタクシーで10分ほど。車(自家用車またはレンタカー)
高速道路(A5)を使えば、カサブランカから1時間ちょっとで到着。道は整備されており、運転も比較的しやすいです。
マラケシュから:
車で約3時間~3時間半。途中の風景は素朴なモロッコの田園風景が広がり、ドライブ旅としても楽しめます。